健康を意識する
定年退職して起業したこともあり、自らが健康でいることを優先しなければならないと感じています。たった一人で会社を動かしているので、身体だけでなく、精神的にも健康でなければ、会社が成り立たないと思うからです。

まず身体的な健康ですが、食事、運動、睡眠が大きく影響すると考えています。食事においてもっとも大切と思い実践していることは、朝、昼、晩の三食をしっかりとることと、間食をほとんどとらないことです。また、直ぐ近くにある道の駅で朝どれの野菜を買ったり、近所からおすそ分けをいただいたりして、できる限り野菜を多く食べています。そのほか、実家が勝浦という漁師町なので、生ワカメをいつでも食べられるようにしてあります。ただ、お酒は毎日飲んでしまっているため、おつまみなどで塩分調整は難しく、どうしても血圧が高めになっています。

次に運動ですが、通勤がなくなったこともあり、毎朝、一日1万歩以上を意識して田間神社まで早歩きでウォーキングをしています。週に2日は、ジムやランニング、ゴルフ、サイクリング、神輿担ぎなどを組み合わせて、身体を動かす日を作っています。最後に睡眠ですが、21時には寝床に入るものの、3時から4時には目を覚ましてしまいます。不十分だとわかっていても、どうしても長時間眠れないのです。これが最も不安なことでもあります。熟睡できるようにいろいろと工夫をしてみますが、なかなかうまくいきません。

精神的な健康については、ストレスをできる限り持たないようにしています。特に意識しているのは、悩みやプレッシャーを長時間抱えず、次の日に持ち込まないことです。これは、サラリーマン時代と比較すると、ずいぶん改善されました。自分に合わない仕事や、過度なプレッシャーになることは請け負わないようにしています。3人の子どもたちも家庭を持って独立し、そのうえで経済的に成り立つようになったことが大きいですね。また、「明元素(めいげんそ)」の言葉である、「大丈夫、ついている、ありがとう、できる」などを繰り返し口にするようにしていることも大きいかもしれません。

ほかには、小さなことでも「世のため、人のため」を意識して行動していることも良いと思っています。毎日、「缶やペットボトル拾い」をしたり、「地域の役員」を引き受けたりしています。自分が手掛ける家作りビジネスも、「世のため、人のため」になるのか問い続けています。それでも、いつかは健康を害することになるのでしょう。あらゆる機能はいずれ衰えていくことになるのも事実ですが、工夫や行動次第で、そのスピードを緩めることはできると考えています。

70歳を過ぎた先輩たちを見ると、明らかに差が出ています。ゴルフやランニング、スポーツフィッシングなど、身体を動かすことに楽しみを見出している人がいる一方、杖を持ち、手すりがないと階段を昇れない人も出てきています。また、一日中、自宅から出られない人もいます。経営やビジネス、農業を最前線で行っている人もいれば、早々に認知症の症状が見え隠れする人も出てきています。それが70歳という年齢ということでしょう。

住宅も同じではないでしょうか。人間の寿命と同じくらいまで利用してほしいものですが、築30年を過ぎると差が出てきます。持ち主の考え方もあるのでしょうが、見た目や性能が新築とそれほど変わらない住宅もあれば、明らかに朽ち果ててきている住宅もあります。住まい手の生活スタイルが変わるのだから、住まいも変えていくべきなのです。そうしないと、利用しなくなるのは当たり前です。家にとって、身体に相当するのは、劣化、耐震、断熱といった基本性能です。人間の身体を若返らせるのは難しいことですが、性能アップリフォームにより、住まいは健康な体に戻すことができます。一方、人間でいう精神的な健康については、「住まいを利用する」ことで良い状態を保てると考えています。そのための有効な手段がリノベーションです。例えば、事務所併用やゲストハウスにすれば、お客様が定期的に来るようになり、良い状態を保とうとします。意識的に清掃や手入れもするようになります。空部屋が多くなればなるほど、物置のようになり、手入れをしなくなりますが、それが建物にとって健康的な状況であるわけがないのです。


