2026年、住宅業界はどうなるのか

あけましておめでとうございます。今年もどのようなことが起きるのか、楽しみですね。新築住宅の着工戸数が減少し、中古買取再販ビジネスへ移行してきました。昨年、日本の政治のリーダーが変わり、経済も大きく変わりそうです。デフレ経済からインフレ経済へと変わり、首都圏の中古マンションでも1億円を超える物件が出てきました。一方、地方は空き家が急速に増えてくる現状があり、大きな住まいに1人か2人で住んでいる世帯がほとんどです。残念ながら、子育て夫婦はどんどん減少し、少人数世帯向けの住まいへ変わっていくのでしょう。

ここ数年、個々の生き方を優先し、神様が望んでいる夫婦像、家族像と離れていっているように感じます。また、日本人は、既にほとんどのものを手に入れていることもあり、物欲は減少しています。非日常の体験や感動、推し活といった、心の満足を求める人が増えてきました。「家も持つ」という満足ではなく、どのような生活ができるか、自分のライフスタイルに合っているかが求められるようになり、私たち住宅会社の存在価値も変えていかなければならないでしょう。

どうすればよいのでしょうか。私見ですが、ここ数年言い続けているように、「住宅」というカテゴリーからビジネス範囲を広げることではないかと思っています。宿泊施設、介護施設、店舗など、「住むから活用する」や「建物から利益を上げる」ことです。住まいづくりを不動産ビジネスの一部と認識できれば、最も私たちの特徴を活かすことができ、存在価値を高めることができます。上記のような大幅なリノベ―ションだけでなく、ゲストハウスのような小さな(短い)「活用」でも十分なのではないかと考えています。また、ここにきて注目されている「二拠点居住」を日本人の生活の常識にしていくことです。夏と冬、平日と週末、ビジネスと休暇を、それぞれのシーンに合った場所で住まいを持ったり、借りたり。快適な空間を自分のものにしていく。ライフスタイルが、一つの選択肢で決まるわけではない時代が来るからです。

次に考えなければならないのは、相続に関する不動産ビジネスです。2025年には160万人の人が亡くなり、これが後25年間続くと予測されています。亡くなった方は何らかの不動産に関わっている可能性があります。自分の子どもが相続するならまだしも、結婚しない、子どもがいない人が増えているので、その地域に関係の薄い人(甥や姪)が相続する時代になってきます。相続不動産を自分のために利用する人は少なくなり、他の利用を考えなければならず、流通させなければならないのです。

もう一つは、「インバンド」であることは言うまでもありません。それも観光といった視点ではなく、日本の文化、歴史、環境、景観などと同時に、日本人の生き方や考え方、技術が注目されているのです。「八百万の神」「おもてなし」「利他の精神」「一隅を照らす」などは、世界の中で抜きんでているのではないかと思っています。「知りたい、学びたい」は人として不変なことですが、「実務学」だけでは満足せず、上記のような「人間学」というものを学ぶには、日本という国、日本人を知ることだと思っているのではないでしょうか。だからこそ、私たちのビジネスもそれに沿った建築ビジネスが伸びると思っています。

昨年も同じようなことを語っていました。目に見えるような大転換はありませんが、じわじわと時代が動いていると思うのです。住宅業界を動かしてきた団塊世代が80歳を迎え、団塊ジュニア世代が60歳に近づいています。当然、毎年一つ歳を取ります。需要が変われば、ビジネスモデルを変えていかなければ生き残れなくなります。皆様の存在価値を高めることを、笑顔デザイナーが一緒に考えていきますので、今年もこのビジネスコラムを通じて、お付き合いください。


