変化を望むのか、それとも今までの延長線でいくのか

私が住む東金市では4月、市長選がありました。75歳の現職が3期目を狙い、自民党、日本維新の会、国民民主党など、既存政党の推薦を受けました。特に、自民党は、所属の市議会議員が立つ予定だったのを一本化してまで、選挙に臨んだのです。この地区の県会議員や国会議員もすべてが自民党所属なのです。一方、対立候補は、教育委員を務めていた50歳の女性です。政治の経験はなく、PTAや子どもを育てる人たちのネットワークしかありません。結果は、この対立候補の女性が勝利しました。東金市政史上、初の女性の首長の誕生です。なぜ、このような結果になったのか、私見ですがまとめてみました。

まず、一年以上前から「市長選に立候補する」と決めていたのでしょう、SNSの発信が一気に増えました。東金市内をくまなく歩き、良き場所、食事処、イベントなどを自分の言葉で発信していたのです。もちろん、当選後も同様に、桜や菜の花、何気ない田んぼや子どもたちの通学風景、祭りや神社仏閣などを発信し続けています。

二つ目は、あえて「完全無所属」を前面に出し、既成政党と一線を画したことで、支持政党を持たない層が新鮮に感じたのではないでしょうか。近頃の地方選挙において、同じような手法で、候補が当選しているケースが見られるのです。

三つ目は、支援の中心が中学校時代の同級生たちだったことです。50歳というと、子供は中校生になり、年齢的にも活動しやすく、学園祭のような熱気で盛り上がっていたのです。そのうえで、あえて小さな集会に足を運び、顔の見える距離で市民の意見を聞いていたようです。

最後に、やはり大きいのが年齢の違いです。75歳は、一般市民から見ると高齢に感じるのは否めないでしょう。「これから4年間、リーダーとして任せられるか?」という不安です。この街の課題を市民も分かっているからこそ、既成政党が行ってきた延長線では解決できそうもないと、新しい風を吹かせることを望んでいたのでしょう。
ただし、選挙に当選しても、行政能力を発揮して問題の解決ができるかは別問題です。職員や仕組みは今までの延長線であり、どこまで新しい首長に対する協力体制を築けるかです。いくつもあるハードルは、一つひとつが高いはずです。一市民として、今後の行方を見ながら、できることは協力していこうと思っています。

我々が取り組んでいるビジネスも、常に「変化」か「延長」か、で悩みますよね。正しい答えがあるわけではありませんが、最終的には決断を余儀なくされます。どちらを選んでも、決めた限りは集中して、行動に移さなければなりませんが。

まずは、お客様の思いを知り、信頼を得なければなりません。そのための手法として、情報発信は重要なファクターですね。SNSの効果は、予想以上に大きくなっており、特に若者は、既存の広告媒体はほとんど見ない現状です。どんなに小さなことでも良いので、毎日更新することではないでしょうか。次に大きな組織(大手ハウスメーカーなど)を持たなくても、身近な人たちから信頼を得て協力いただくことです。家族、親戚から同級生まで、近い人に口コミを行っていただく流れを作ることです。ホームページを拡散していただくことからでも良いでしょう。

次に、住宅のことで困っている人のことをどれだけ考えられるかです。元気なシニア層、子育て現役世代、単身世帯など、悩みはそれぞれ違います。全ての人ではなく、ターゲットを一つに絞り、徹底的に困りごとを解決できる家作りを行うことをお勧めします。

少子高齢化、住宅余りなどの課題が山積する住宅業界の中で、状況が変わることを期待することではなく、自社を変化させる、適応させることではないでしょうか。商品やターゲット、営業、施工システムなど、変えることはたくさんあります。変化を怖がらず、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。相続不動産、省エネリフォーム、耐震補強事業など住まいるDesignがお手伝いさせていただきます。

