初めての新事務所建設がビジネスを効率化

 中越様と家づくりを行うことになったのは、3年前にメイン取引の金融機関の紹介でした。中越様は、夫婦二人で立ち上げた会社を、苦労しながらも立派な会社に育て上げており、賃貸の倉庫兼事務所が狭くなってきたことや、1階と2階に分かれていたことの不便さなどもあったようです。そんな時、すぐ近くに土地が見つかり、購入できるようになったのです。駐車場、倉庫、事務所、住居(独立した子供)などを含めても十分な大きな土地でしたので、予算内であればお客様の要望に近い提案ができるのではと感じました。外観デザインを重視し、倉庫は平屋、事務所と居住スペースは2階建てです。倉庫は、コストを意識しながらも天井高をできる限り高くしたい。3mの柱、基礎高、片流れの勾配天井などで工夫できると、平屋を提案したのです。

 打ち合わせをしている中で重視していたのが、「酸素カプセル」という、重くて大きな機材です。もともと、お父様のリハビリ用に購入したものらしいのですが、今では代理店を行うほどの専門家になっていたのです。子供たちのけがのリハビリや、友人なども利用していました。私も趣味でランニングを行うのですが、打ち合わせをしている時期に数か月にわたって、歩くことができないほどの尾てい骨骨折になってしまったのです。打ち合わせを終えるたびに、1時間ほど「酸素カプセル」を利用させていただきました。いつも気持ちよく対応していただけるだけでなく、骨折の回復におおきな効果を感じており、中越様夫婦には感謝しかありません。

 その「酸素カプセル」は、社員の疲労回復にも活用されており、専用スペースを用意したいとのことです。大きさと重量から一階に設置することにして、靴を履いたままの打ち合わせコーナー、靴を脱いでの事務所、住居部分との関係などうまく配置できたと思っています。奥様が正面からのエレベーション提案を気に入っていただき、話が一気に進んでいったのです。もちろん、詳細設計は何回も行いましたが、外観はできる限り変えないようにしていきました。

 金融機関の紹介だったこともあり、融資担当者と打ち合わせながら、設計、施工費、工期などを組み立てました。また、中越様発注の外構工事業者と調整を行いながら、数か月後に完成を迎えました。ご迷惑をおかけした(近隣問題や手直し工事)部分もありましたが、無事引き渡しができたのです。駐車場、倉庫、事務所、打ち合わせ室などお客様の要望に近い姿なったと思っています。なんといっても、断熱性を高めたこともあり、快適な空間(冬暖かい)になって、事務職を行う人たちには笑顔になっていただけたと思うのです。本業も順調だとお聞きし、安心しています。

 こだわった「酸素カプセル」は、住まいが新しくなってからまだ利用したことはありませんが、疲れがたまり、体が調子悪くなったときに、利用させていただこうと考えています。また、中越様の本業に関しても、私がお役立ちできる可能性がありますので、お付き合いを深めていこうと思っています。

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