一級建築士事務所住まいるDesignとは

建築事務所登録をして一年が経ちました。大学を卒業した時から、いつかは設計事務所を開設したいと思っていたので、どこにいても、何をしていても、すべてそのために活動しようと考えていました。当時は、大手ゼネコン、大手住宅会社、設計事務所に就職したのでは、何年たっても独立できるように思えませんでした。N社ならば、木造建築設計を1から10までできると感じたのです。事実、自社の分譲住宅に加え、お客様からの注文住宅、取引先である施工会社のお客様の案件までも対応し、しかも、店舗や和風住宅など幅広く請けていたので、3年もすると「注文住宅」を一人で対応できるほどの経験が積めたのです。

資格は、一級建築士と宅建が必要不可欠と思い、早期に取得しました。これは、いつかは一人でやりたいという思いの結果です。しかし、自信が持てる前、経済的に不十分な時期に結婚し、子ども3人にも恵まれたのです。おまけに、建築士ですから経済的な不安定を顧みず、自分でつくった一戸建てを持ちたくなったのです。そのうえ、N社という組織の仲間たちといる居心地の良さに、ずるずると時間が過ぎてしまったのです。結果、定年退職までいることになったのです。

それでも、起業の思いは残っており、退職と同時に設計事務所をつくったのです。「一級建築士事務所住まいるDesign」の登録ができた時は、何とも言えない感情になり、うれしかったですね。お客様に支持され、仕事が来るかどうかなどの不安は感じておらず、来なくても怖くなかったのです。とにかく、「若い時の夢がカタチになった」との思いが強かったからでしょう。この一年、今までの取引先の社長と面談して、業務委託契約、顧問契約などを7社と締結することができました。それらの会社の業績アップを目指して活動することにしたのです。まだ始まったばかりですが、一般的な設計事務所とは異なり、手ごたえを感じています。

「住まいるDesign」という屋号にしたのは、関わるすべての人たちの「笑顔」をDesignしたいからです。人間にとって最も魅力的な姿は、「笑顔」ではないでしょうか。建築や不動産を通じて少しでもDesignできたらと思っています。結果、私も笑顔になりますから。今までの経験をもとに「笑顔デザイナーが行く」といった物語を書いているのも、忘れない、今後もそのようにしていきたいと強い思いがあるからです。起業してからの一年間も、数人に笑顔になっていただいたと感じています。

今後目指すべきことは、第一に、「空き家と地方」の課題を7社と一緒に解決したい。そのためには「木造建築の耐震・断熱改修」を普及させ、空き家の利活用を見つけていきたいのです。キーワードは、「日常の2拠点居住推進」と「非日常体験のゲストハウスビジネス」だと考えています。第二に、「日本の良き技術、生活スタイルの普及」です。世界中から注目されているのが、日本の四季の景観や歴史建築物だと言われています。何度も来日する人が増えたのは、「日本の精神性」を学びに来る時代になってきたからだと思うのです。歴史、おもてなし、日本食の本質、文化としての技術、地域に根付いた祭礼など、目に見えないものにも、日本の良さを感じたいと訪れているのではないでしょうか。その日本の良さを表現できている建物が、「数寄屋造りの住まい」や「古民家」ですが、断熱性能が昔のままでは、良いイメージが残りません。やはり、「耐震・断熱改修」を普及させていかなければならないのです。靴を脱ぐ、お尻を洗う、湯船につかる、調湿をするなどの日本の当たり前の生活を満たすためにも、木造の健康推進住宅が必要なのです。ぜひとも、世界の人たちに体験していただき、普及させていきたいものです。

夢は大きいのか、小さいのか自分でもわかりませんが、この一年で「楽しいこと」「世のため、人のため」に行っていることに、生きがいを感じ始めていることは確かなのです。上記のことを目指して、もう少しこの会社を続けていこうと思っています。

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