ゴルフで学ぶ人生論
30歳代の頃は、不動産会社や建設会社、家屋調査士の先生に誘われ、嗜む程度にゴルフをしていましたが、本社勤務で単身赴任もあり、20年以上クラブを握っていませんでした。定年を迎え起業したこともあり、この1年はゴルフを復活させたのですが、残念ながらボールを捉えることもできないほど、腕はボロボロになっていました。それもあり、週に一度のペースでスクールに通うようにしたのです。ゴルフを復活させると、あちこちの取引先や先輩から誘われるようになり、あっという間にスケジュールが埋まるほどになっています。この業界はゴルフ人口も多く、営業効果があると感じるのです。なんといっても、楽しいメンバーと楽しい時間を過ごせると感じています。そのような中、各界の有名な人たちがゴルフに対しての格言を、ティーグランドに張り出してくれているゴルフコースがあるのです。ゴルフをする人だけでなく、思わず「なるほど」となるのでいくつかご紹介します。読んでみてください。
「過ぎた失敗は忘れ、目の前のショットに専念し次のチャンスにかける」ジャック・ニクラウス(ゴルファー)
「人生の最後にいくら財産を得たのかではない。何人のゴルフ仲間を得たかである」ボビー・ジョーンズ(ゴルファー)
「理屈は良いからクラブの真ん中に当ててみな。ジャストミートできるフォームが、その人にとって理想のスイングさ」ウッドハウス(小説家)
「ゴルフは3回楽しめる。コースに行くまで、プレー中、プレー後である。ただし、内容は期待、絶望そして後悔の順に変化する」アーサー・バルフォア(英国の政治家)
「ゴルフに逆転ホームランは存在しない。このゲームの勝敗は「自滅」によって決まる」ベーブ・ルース(野球選手)
「ゴルフで油断が生まれる最も危険な瞬間は、万事が順調に進行している時である」ジーン・サラゼン(ゴルファー)
「ゴルフが道連れの人生は、決して退屈することはない。また、コースでモタモタする奴は何をやっても失敗する」チャーチル(英国・政治家)
「飛距離は持って生まれたもの。無駄な抵抗はやめよ」宮本留吉(ゴルファー)
「ゴルフスコアの60%は、ピンから125ヤード以内で打たれたものである。年をとったら、いいスイングしか役に立たない」サム・スニード
「僕たちはクヨクヨしない。雨の日は雨、暑い日は暑いから」ノータ・ビゲイ(ゴルファー)
上記のような18種類の貴重なコメントが出てくるのです。そのたびに「笑い」と「心に刺さる」が繰り返されるのです。
ゴルフ中には、考えさせられることがいくつも起きます。すべての出来事は、誰のせいでもありません。自分が行ったスイングの結果であって、他人のことはまったく関係ないのです。メンタルスポーツと言われるだけあって、心の在り方が結果を左右するのは事実であり、絶望も後悔も多くあります。一方、年齢や性別を乗り越えて楽しめるスポーツでもあり、体が動くうちはまだまだ楽しめると感じているのです。
ゴルフを人生や仕事に置き換えても、十分に通じる格言ですよね。「逆転ホームランもなければ、目の前の課題に全力をかけること」が人生をより良い方向に導くと思うのです。「自滅=傲慢」と置き換えても理解できます。ゴルフというスポーツは、レフリー(審判)がおらず、すべて自分との闘いであることも、人生をつくり上げていくことに通じるのではないかと思います。さらに、「ジェントルマンがゴルフをするのではなく、ゴルフをするとジェントルマンになっていく」という格言があるように、人間として成長していくツールになるのではないかとも思いますね。今までは、単純な遊び、スポーツと考えてきましたが、この1年は奥の深いスポーツと感じています。